【飲食店開業準備中!】私が飲食業にしてブログを始めたわけ

2021/11/16

飲食店開業

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コロナウィルスの蔓延

 2020年3月。


突如としてコロナウィルスによる社会への影響が表面化しました。1月の頃から「豪華客船内で~」といったニュースや「武漢がロックダウンで~」といったニュースがワイドショーをにぎわせてはいましたが、実際に日本の社会の温度感がガラッと変わったのは、3月末の都知事の五輪延期の会見からであったように思います。

私は都内で居酒屋を経営していました。3月といえば送別会でかき入れ時です。例年よりも予約が少ないなと感じてはいましたが、オフィス街にお店を構えていたのでそれなりに忙しくしていました。そのこともあってコロナウイルスの影響をテレビの向こう側の話ではなく、自分のこととして間近に感じたのは都知事の会見によって外出自粛のお願いが出されてからのことでした。

そこからの2か月は正にロックダウン状態でした。
春を迎えたオフィス街もゴーストタウン化していました。
それに伴い精神的にも暗澹とした気持ちに襲われていました。

飲食業のビジネスモデル

飲食業は対面が大前提のビジネスモデルです。

①駐車場や貸し会議室のように、物理的にその空間を提供する側面(場所に価値がある)

例) 昼食後の休憩スペース確保の為の喫茶店利用

②食べ物や飲み物を選び、集め、調理や熟成などを通して適切な形にして提供する、代行業的側面(人に価値がある)

例) 入手困難な大間のマグロを買い付けて、適正に寝かせて、一貫一貫小分けしてそれぞれの顧客に提供してくれる寿司屋

③食べ物や飲み物自体を販売する販売業的側面(”物”に価値がある)

例) デパ地下、スーパーをはじめとした小売全般

以上のポイントが飲食業の事業的側面であると思います。これらの要素を組み合わせて複合的な価値を出しているのが飲食業です。

その上で来店動機を増やすために魅力的な人格のスタッフを雇ったり、モノのクオリティを上げたり、立地を良くしたり、内装に力を入れたりといった手法を取っていきます。

場所に来てもらうことが出来ず、人と人との接触も制限される環境では、既に抱えている場所や場所を維持するために確保している人員の経費を賄うことはビジネスモデルとして破綻しています。

飲食業を通じて自分が提供したかったものは?

”物”の提供のみに制限された中で、”物”の付加価値だけではビジネスが成り立たない現実を前に考えました。”物”の提供だけでやっていく為には数をさばかなければならない。その為の場も新たに考えなければならない。数を売るためには安くして薄利でなければ難しい。しかし、それが本当に自分のやりたいことなのか?自分が提供していたのは本当にそれだけだったのか?

そんな時に思い起こされたのは、お酒の提供を始めたころのお客様との笑顔でのやり取りでした。

あの時、お客様は美味しいお酒を飲んだことによって笑顔になっていました。ですが、そこには同時にお酒や料理にまつわる話題、そしてそれを共有する場がともにありました。

製品としての”物”を提供するのはメーカーや小売の仕事です。”物”に情報やシチュエーション、場など様々な付加価値をつけて”モノ”として消費者に直接提供するのが、BtoCの際にある飲食業の仕事です。

私は情報を発信していくということが飲食業において非常に重要であるのではないかと考えるようになりました。家飲み消費が1合瓶1本でも増えて業界に貢献できるのではないかという願い、現在飲食業に携わっている方々、これから飲食業を始めたいと思っていらっしゃる方々に有益な何かを共有できるのではないかという思い、これらを胸にブログを書き始めるに至りました。

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