人を雇うって大変なんです・・・
飲食店をやる!となると次はどんな店にするのか?という話が出てきます。
カフェや居酒屋、洋食屋などといったどういった業態にするかという話。どんなお客様に来ていただくのかという顧客、マーケットの話。どうやってお客様に訴求するのかという売り方の話、などなど。ですが、どんなお店をやるにしても共通して関わってくるのが人を雇うという話です。
従業員を雇わずに店主一人で営業したり、家族だけで賄うようなお店であれば頭を悩ませる必要はありません。よく町中華なんて呼ばれたりする、昔から町にある中華料理屋さんなどにはこのような家族経営のお店をよく見かけますね。しかしある程度の規模でお店をやるのであれば、人を雇うということを避けては通れません。
それは日本における人を雇う際のルール
人を雇う時の話で一番取りざたされるのが「どうやって(優れた)人材を集めるか」という話でしょう。これはお店をやっていく上では常について回る課題であり、飲食業に限らずすべての事業者が頭を悩ませる問題なのではないかと思います。
それともう一つ、スタートアップ時に目を背けてはならない重要な課題があります。それが労務の問題です。
就労している多くの方は、これまでの仕事においては会社内なり外注なりで専門の人にやってもらってきていたことが多く、なんとなくの知識や認識はあるけれどそこまで詳しくは知らない、といったケースが多いのではないかと思います。
もちろん、これまで通り独立した後も社労士なり税理士、会計士にそのあたりのこともすべてまとめてお願いするという選択肢もあります。
ですが
・商売がうまくいくかどうかわからない最初のうちは、できるだけ余分なコストはかけたくない
・ゲームに例えるならば、自分がどのようなルールの中でゲーム(事業)を行うのかは把握しておいた方が良い
・何より人を雇う立場の者として、必要最低限にわきまえていなければならないことは知っておいた方が良い(道徳的に)
と私自身は考えています。
やらなかった時のデメリット
日本では人を雇う時には守らなければならないルールが国によって定められています。労働者の権利を守るためのもので、事業者の義務とされています。これを守らずにどんぶり勘定で人を使っていると、
① 確定申告(個人事業)や決算(法人)、年末調整時に面倒がものすごく増える
② 源泉徴収税の支払いが急に発生してキャッシュフローが悪くなる
③ 税務調査の対象になる
④ 法令違反による罰金
⑤ 法令違反している事業者だという風評と社会的制裁の発生
などのデメリットが発生します。私自身は①と⑤が特にやっかいなデメリットであると思います。①に関しては、店舗の繫忙期と時期が重なった場合にはもう目も当てられません。⑤に関しては同業者内での評判から求人や集客にも影響あるでしょうし、取引業者にも影響があるかもしれません。
まとめ
この手のことは難しそうでなかなか手が付けられない、専門用語なども多く苦手意識がある、という方も多いと思います。実際、私自身もそうです。ですが一度ルールを理解して業務に落とし込んでしまえばただのルーティンになるので、上記のデメリットを避けるためにも、ぜひ開業の際には一度目を通していただければと思います。
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