サバの塩辛という、和製アンチョビ(のようなもの)について
島根県には昔からさばを塩辛にして食べる習慣があります。
日本の広域で水揚げされる鯖ですが、山陰沖もまた有名な漁獲地です。この山陰沖で獲れた鯖を豪快にぶつ切りにして、塩だけを使って熟成発酵させたのが”さばの塩辛”です。
そのまま食べるとかなり塩分が強く、ご飯のお供などにはちょうどいいかもしれません。地元の方ではそのまま食べることは少なく、しょっつるや魚醤のように調味料として使われることが多いようです。
味はアンチョビを思わせる味です。それもそのはず。アンチョビはカタクチイワシを塩漬けにして熟成発酵させて作られるものです。カタクチイワシと鯖という原料の違いこそあれ、西洋と東洋で同じような発酵食品が生み出され、作られてきたことになります。
このさばの塩辛をアンチョビ代わりに使った、さばの塩辛バターのポテトフライのレシピのご紹介です。
レシピ
調理のポイント
・バターを入れてからは焦げ付きやすいので、火力は弱めが失敗が少ないです。
・さばの塩辛だけで塩分が弱い場合は適宜塩を足して味を調節してください。
まとめ
アンチョビバターはとても美味しく、ワインのお供としても鉄板です。このアンチョビの代わりにさばの塩辛を使ったレシピになります。
ワインはもちろん、丸みをおびたフレッシュタイプのひやおろしの日本酒にもピッタリです。
純国産で、塩以外無添加(人工調味料ももちろん!)の伝統の調味料です。ぜひ一度お試しください!
一般的なサバの塩辛はサバをぶつ切りにして塩に漬けこんでいるので、骨がしっかりと残っています。こちらは骨が処理されてペースト状になっているので、調理に使用する際にも使いやすく重宝していました。実際にお店でもこちらから購入して使用していました。
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